愛知県名古屋市中川区に拠点を構える井の上建設株式会社は、昭和35年創業以来、型枠工事・型枠解体の専門業者として地域の建設業界を支えてきました。当社の最大の強みは、10代から60代まで幅広い年齢層の職人が活躍する多世代チームワークです。建設業界全体で高齢化が進む中、当社では若手からベテランまでが連携し、技術継承と現場力の向上を実現しています。

建設業界の年齢構成が社会問題となる今、多世代が共に働く職場環境がなぜ重要なのか、そして井の上建設がどのような取り組みを通じて現場力を維持・向上させているのかをご紹介いたします。

建設業界の年齢構成と現状課題

型枠大工

深刻化する建設業界の高齢化問題

建設業界では現在、深刻な高齢化問題が進行しています。令和6年の統計によると、建設業就業者の平均年齢は44.2歳となっており、全産業平均と比較して約2歳高い水準にあります。さらに、55歳以上が約36%を占める一方で、29歳以下の若手は約12%にとどまっているのが現状です。

この年齢構成の偏りは、技術継承や将来の人材確保において大きな課題となっています。特に型枠工事のような高度な技術を要する分野では、熟練職人の知識や技術を次世代に確実に引き継ぐことが急務となっています。

重要ポイント 建設業界では65歳以上の就業者が過去10年間で急増しており、全産業で4番目に高齢化が進んでいます。一方で、新卒者の建設業への入職率は年々減少傾向にあり、人材の世代交代が喫緊の課題となっています。

働き方改革による労働環境の変化

2024年4月からは建設業にも時間外労働の上限規制が適用され、働き方改革が本格化しています。週休2日制の推進や労働環境の改善により、建設業界のイメージ向上と若手人材の確保が期待されています。

国土交通省では、従来の3K(きつい・汚い・危険)から新3K(給与・休暇・希望)への転換を推進しており、業界全体で労働環境の改善に取り組んでいます。

多世代職場が生み出すメリット

経験と技術の効果的な継承システム

多世代が共に働く職場では、ベテラン職人から若手への技術継承が自然な形で行われます。型枠工事では「垂直精度±3mm」という高い精度が求められ、これは機械ではなく人間の手で実現しなければならない職人技です。

ベテラン世代(50代~60代)

役割:現場全体の管理と技術指導

強み:豊富な経験による判断力と安全管理

技術:複雑な構造物の施工ノウハウ

中堅世代(30代~40代)

役割:現場リーダーとしてチームをまとめる

強み:体力と経験のバランス

技術:効率的な施工方法の提案と実行

若手世代(10代~20代)

役割:基礎技術の習得と新しいアイデアの提供

強み:学習意欲と新技術への適応力

技術:デジタル技術の活用と基本作業の確実な実行

「参照:建設業の平均年齢は44.2歳」

世代間の相互学習による技術革新

多世代職場では、一方向的な技術継承だけでなく、世代間の相互学習が生まれます。若手職人のデジタル技術への適応力と、ベテラン職人の豊富な経験が組み合わさることで、従来の工法に新しい視点を加えた技術革新が期待できます。

特に型枠工事分野では、BIM(Building Information Modeling)やCADシステムの活用が進んでおり、若手の技術力とベテランの現場経験を融合させることで、より効率的で高品質な施工が実現されています。

井の上建設における多世代連携の実践

段階的な育成システムの構築

井の上建設では、高校卒業後の10代から未経験者、熟練職人まで、それぞれの段階に応じた育成システムを構築しています。新入社員には基礎的な安全教育から始まり、実際の現場作業を通じて段階的にスキルアップを図ることができます。

型枠工事の基本的な工程である「拾い出し」「加工」「墨出し」「建て込み」「コンクリート打設」「型枠解体」の各段階において、経験豊富な先輩職人が丁寧に指導を行い、確実な技術習得をサポートしています。

育成ポイント 型枠大工は「一人前になるのに10年かかる」と言われるほど高度な技術職です。10代からスタートすることで、20代後半には確かな技術を身につけた職人として活躍できるよう、個人の成長ペースに合わせた丁寧な指導を行っています。

現場での安全管理と品質確保

多世代が連携する現場では、安全管理と品質確保が重要な課題となります。井の上建設では、各世代の特性を活かした役割分担により、効果的な現場管理を実現しています。

安全管理体制

朝礼・ラジオ体操:全世代参加による健康チェック

安全教育:ベテランによる危険予知トレーニング

保護具着用:年齢に応じた適切な安全装備

品質管理システム

図面確認:ベテランによる施工図チェック

計測作業:中堅職人による精密測定

記録管理:若手による施工記録の作成

「参照:働き方改革・建設現場の週休2日応援サイト」

地域建設業界への貢献と将来展望

名古屋市・愛知県の建設需要への対応

名古屋市を中心とした愛知県では、リニア中央新幹線関連工事や半導体工場建設など、大型プロジェクトが相次いで計画されています。これらの需要に対応するためには、経験豊富な職人と新しい技術に対応できる若手職人の両方が必要です。

井の上建設の多世代チームは、従来の住宅建設から大型商業施設、インフラ整備まで、幅広い工事に対応できる柔軟性を持っています。中川区を拠点として、名古屋市全域および愛知県内の工事現場で活躍しています。

持続可能な技術継承システムの確立

建設業界全体で人材不足が深刻化する中、井の上建設では持続可能な技術継承システムの確立を目指しています。多世代が連携することで、知識や技術の継承だけでなく、新しい工法や技術の開発にも取り組んでいます。

特に型枠施工技能士の資格取得支援や、登録型枠基幹技能者の育成により、高度な技術を持つ職人の確保と育成を継続的に行っています。

技術継承の取り組み

OJT制度:現場での実践的な技術指導

勉強会:定期的な技術研修の実施

資格取得:型枠施工技能士の取得支援

働き方改革への対応

労働環境:安全で働きやすい職場づくり

福利厚生:社員寮完備など充実した待遇

キャリア形成:年齢に応じた役割とステップアップ

「参照:一般社団法人 日本型枠工事業協会」

まとめ

建設業界が直面する高齢化と人材不足の課題を乗り越えるためには、多世代が連携して働ける職場環境の構築が不可欠です。井の上建設では、10代から60代まで幅広い年齢層の職人が持つそれぞれの強みを活かし、確実な技術継承と現場力の向上を実現しています。

熟練職人の豊富な経験と若手職人の新しい発想力が融合することで、従来の型枠工事の枠を超えた技術革新と品質向上が可能となります。名古屋市中川区を拠点として、地域の建設需要に応えながら、次世代の職人育成にも積極的に取り組んでいます。

多世代が支える現場力こそが、井の上建設の競争力の源泉であり、持続可能な建設業界の発展に貢献する重要な要素となっています。建設業界での新たなキャリアをお考えの方は、ぜひ多世代が活躍する職場環境で、確かな技術と豊かな経験を積んでいただければと思います。


名古屋市などの型枠大工や型枠解体は井の上建設
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